組合員活動報告

【こうち】2018.7.15(日)印鑰智哉さん講演会 「食と農業の安全は今どうなっているの?」 ~農業、遺伝子組み換え、種子法などの現状について~ 開催報告

2018.7.15

7月15日(日)、こうち男女共同参画センター・ソーレで「印鑰智哉さん講演会実行委員会」主催(参加団体:高知県有機農業研究会、土といのち、こうち生活協同組合、生活協同組合コープ自然派しこく)の講演会が開催され、約120名の参加者がありました。

 印鑰さんは冒頭で、森林伐採と「農薬」「化学肥料」の使用によって、このままでは世界の土壌が今後60年で失われてしまうと話されました。近年、「ネオニコチノイド系農薬」や除草剤「グリホサート(ラウンドアップ)」は世界では使用禁止に向かっています。「遺伝子組み換え作物(GMO)」もまた人体に悪影響を及ぼすと、「非遺伝子組み換え作物(NON-GMO)」市場が急成長しているそうです。しかし日本ではこれら全てに逆行しているとのことでした…

 今年4月に「主要農作物種子法」が廃止されました。これによって公共の財産であった種子が一部の企業に私有化され、多様性が失われるのでは?と危惧されています。化学企業が開発する単一的で高価な種子は大規模化した農業が前提であり、化学肥料・農薬の使用も助長します。そして各都道府県による種子の生産・開発・維持管理は廃止されていき、在来種が絶え、地域農業が衰退、自給率の低下…など、さまざまな問題が懸念されています。

 印鑰さんは「他県では市民などの働きかけにより自治体が動き出しているところもあります。みなさんも『高知県は従来の種子を守ります!』とぜひとも県に対して声をあげてください。今なら間に合います!」と締めくくられました。

~アンケートより~

・全ての解決のカギは、「土」に対する認識を変えることと、「種子」を守ることだと学びました。勇気を持って訴えていかなければと思います。

・農薬・化学肥料に頼りすぎる農業を変えるには、少々虫が食べていても買って支える「消費者」を育てること。知識を広め、身近な信頼のおける生産者さんやお店で安心安全の野菜を購入し応援しましょう!

私たち一人ひとりにも今すぐできることですね♪