組合員活動報告

【こうち】2019.5.16(木)映画「プラネタリー」上映会&ワークショップ イベント報告

2019.5.16

2019年5月16日、高知県立美術館にて『映画「プラネタリー」上映会&ワークショップ』を開催しました。

 まず午前中に、映画「プラネタリー」上映会を行い、76名の方にご参加いただきました。

 上映前、本映画の日本語版字幕作者のおひとりである塚田康盛さんから、映画の内容や映画の中に出てくる用語についてお話していただき、いよいよ上映スタート!

 映画は、宇宙から見た地球の美しい姿、それを見た宇宙飛行士の言葉、そして静かに心地よく流れる音楽で始まりました。それから、次々と地球上の美しい景色を映し出しながら、現在地球が抱える諸問題について語られ、「私たちが地球上にいるのではなく、私たちは地球の一部である」ということを強く感じました。そして、地球の未来のために、これからを生きる子孫たちのために、自分に何ができるだろうか、と改めて考えさせられました。

 本映画は映像のみならず、音楽も大変美しく、このような素晴らしい映画を美術館ホールでゆったりと鑑賞するのは、大変贅沢な時間だったと思います。

 そして午後からは、塚田さんによる「映画の内容を日常生活に活かすためのワークショップ」を行い、30名の方にご参加いただきました。まず2人組になり、自己紹介をしてから、以下の3つの質問に対して、お互いに話をすることから始まりました。

 『この地球上で生きていて、私が幸せだなと感じること』

 『この世界で起こっているできごとを見るとき、私が心を痛めていること』

 『日常生活の中で私が地球のためにできること』

 これは、本映画にも登場する社会活動家のジョアンナ・メイシー氏の「つながりを取り戻すワーク」で、まずは「感謝の気持ちを感じ」、そして「痛みを受け止め大切にし」、それから「前に向かって進む」というこのスパイラルを繰り返すことにより、自分自身と人とのつながり、自然とのつながり、生命とのつながりへの認識を深めることになるとのことです。冒頭の質問は、それぞれ「感謝」「痛み」「前に進む」ことを引き出すためのものでした。

 その後、映画やワークショップの感想、今、心に占めていることを話し合い、終了しました。

 映画の中で「地球が抱えている問題を解決するための最終回答(完全無欠の答え)はない」とありました。今、直面している現実は過酷で、自分ひとりが到底立ち向かえるような規模ではないですが、その絶望を受け止め、身近な小さいことからでも、自分にできることを行って、少しでも前に進むことが大切であると思いました。また、今回の参加者からは「様々な言葉が心に響いた」、「見失っていたものを思い起こさせてもらった」などの感想もいただきました。

 今回の企画が、みなさまの偉大なる小さな一歩を踏み出すきっかけになっていただけると幸いです。