組合員活動報告

【こうち】2019.12.1(日)コープ自然派しこく第8回フェスタ開催報告

2019.12.14

コープ自然派しこく第8回フェスタ開催報告

 2019年12月1日(日)に、高知城ホール4階で、開催いたしました。

 「食品の裏側」の著者、安部司さん講演会には、約160名の方が参加くださり、会場には、カフェブースが設けられ、コーヒーやお茶、自然派のスウィーツ等を購入して、いただきながら、添加物実験やお話を聞くことができました。

 実験では、植物油等を化学反応(水素ガス添加)させて個体にした油脂にバター香料、黄色の着色料を混ぜてマーガリンに、その添加物にココア粉末を入れるだけで、スーパーやコンビニによくあるチョコレートが、あっという間に出来ておりました。

 皆が大好きな濃い味の「○○の素」は、安部先生が「黄金トリオ」と呼ぶ①食塩②うま味調味料③たん白加水分解物を混ぜて作り、そこにかつおエキスを加えると、「かつおだし」、昆布エキスを加えると「昆布だし」両方入れると「和風だし」と、どんな風にも簡単に変えて作られておりました。ちなみに、②のうま味調味料とは、遺伝子組み換えのトウモロコシから作られているグルタミン酸ナトリウムの事だそうです。

 そして、自動販売機等でよくある炭酸飲料水も、遺伝子組み換え作物から作られるブドウ糖果糖液糖と炭酸水にオレンジ、メロン、グレープやレモンの香料と、それに合わせた着色料を組み合わせて、色とりどりのジュースが、一度にたくさん出来上がっておりました。着色料の中には、「子どもの発達に悪影響を及ぼすかもしれない」と危険性が指摘されている合成着色料もあるようです。発がん性が疑われているコーラの着色料のカラメル色素も現在では遺伝子組み換えトウモロコシ等の作物から作ったブドウ糖に酸かアルカリを加えて焦がして作られているそうです。安部先生曰く、大体のカラメル(色素)を使っている商品は偽物だと、言っておられました。

 コンビニのサンドウィッチとおにぎりの添加物表示の説明では、消費者の求める安い、簡単、便利、きれい、おいしい(?)の声に応えて作られ、それを購入することで、支持して添加物の種類も増えてきている。そして、無関心は最大の支持だと、なので、あやしい(食品)と思ったら、どんどん生産者さんに訊いてくださいと、言っておられました。安部先生との交流会では、たくさんの質問が寄せられ、中でもカロリーオフの甘味料は大丈夫?という質問に、それにはサッカリン酸やアセスルファムK等、砂糖の200倍以上の甘味度がある添加物が使われているそうです。それなのになぜカロリーがないのか?それは食べ物ではないからで、カタカナ表示の添加物はやめておいた方が良いとアドバイスくださいました。参加者の方からは、「身近な食材に入っている添加物を合成しながら見せられると、文字で知った以上の怖さを体感しました。」「便利さに頼っていた毎日を見直すきっかけになりました。」「添加物の危険性が楽しく学べた。」「もっと消費者が強く要求していくことが大事だと思いました。」等々たくさんのご感想をいただきました。

 自然派の商品販売も、たくさんの方が買い求めくださり、好評でした。