【こうち】地球を脅かす化学物質発達障害やアレルギー急増の原因木村-黒田純子さん　講演会

２０２１年１月１１日（月・祝）１４～１６時、高知城ホールにて、木村－黒田純子さん講演会「地球を脅かす化学物質発達障害やアレルギー急増の原因」を開催しました。

今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、ZOOMによる講演とさせていただき、参加者は５３名（会場参加３４名、ZOOM参加１９名）でした。

まず、化学物質の曝露の実態から始まり、我々日本人はさまざまな化学物質に曝露しており、子どもたちの健康や環境が脅かされているという恐ろしい現実を知りました。世界では、子どもを農薬や環境ホルモンなどの曝露から守る動きがあるにも関わらず、日本は立ち遅れているという現状にも危機感を感じました。ネオニコチノイド系の農薬は、浸透性があるため、作物の中に残留してしまい、洗っても落ちないこと、ヒトに対しては健康被害があること、なども語られました。これらについては、緻密な研究データや論文などを示してお話ししてくださり、科学的根拠に裏付けられた説得力のある内容でした。

昨今増えている発達障害やアレルギーは、遺伝要因よりも環境要因の方が大きいと考えられ、「遺伝子は変えることはできないが、環境要因は変えることができる」という言葉に少し希望を感じました。自分たちを取り巻いている化学物質についてしっかりと学び、適切に排除することで、自分や家族など大切な人の健康を守ることができると思いました。

恐ろしい内容が多く、気持ちが暗くなりそうでしたが、最後に「鬱々となることがたくさんありますが、あまり神経質にならずに、できることからやりましょう。」とおっしゃっていました。

今回ご参加のみなさんも、非常に熱心にお話を聞かれていて、質問もたくさんでており、大変有益な時間だったと思います。