組合員活動報告

【えひめ】えひめの生産者さんを訪ねて ~Vol.5 西予市 無茶々園さん~

2020.10.27

コープ自然派が誇る、こだわりの生産者さんたち。もちろんこの愛媛にもたくさんいらっしゃいます。私たち、えひめセンターの理事・エリアコーディネーターは年に数回、愛媛の生産者さんを訪問し、実際に現場を見学しながら、生産者さんたちの熱い思いやこだわりを勉強しています。

第5弾は『無茶々園』さんの見学レポートをお届けします。

愛媛県の西予市明浜町にある無茶々園へ2018年10月に訪問させて頂きました。目の前には海が広がり、段々畑に石垣が積み上げてあり、太陽の光が降り注ぐ美しいところでたくさんのみかんを栽培されています。

訪問した年の7月に西日本豪雨で南予地区でも災害が起きていました。無茶々園の圃場も被害に合い、まだまだ爪痕が残っている状態でした。

斜面でみかんを運ぶために使用するモノラックや水撒き用のクーラーの配管が壊れていまいましたが、修理には高額な費用がかかるために立て直しは難しいとのことでした。

近隣の山は、消防団で出動中に一気に崩れ、木が流れ落ちるというレベルではなく、山の形がかわるくらいにごっそり崩れてしまい、こんなことがあるのか!と驚かれたそうです。

その状況の中でも、隣の吉田町の方が被害が大きいので、明浜町はまだ大丈夫です。とおっしゃり、そして、川の氾濫で被害があった地域にボランティアに行かれた。とお聞きし、頭が下がりました。正直でありたい!やれることをやる!農家は蟻のように、巣が崩れても、またいつの間にか進化して作り直していくんです。と畑への移動中に聞いたお話に心を打たれました。

今回の被害がなくても、イノシシやカミキリムシやカメムシの被害と、日々たたかいながら、美味しいみかんを育ててくださっています。

段々畑での農作業なので高齢の生産者さんの苦労が想像できますが、若手の生産者さんもいらっしゃって世代交代も進んできているようでこれからの無茶々園も楽しみですね。

2019年12月には、無茶々園が運営する松山市北条地区にあるてんぽ印を訪問させて頂きました。こちらは、若手のUターンやⅠターンの方で運営されていました。

てんぽ印では、無農薬の柑橘や野菜を栽培している他にも新しく乾燥工房が完成していました。

今までは、大事に育てた野菜を3時間かけてトラックで明浜町まで運んで加工していましたが、北条に工房を作ったことで新鮮なまま乾燥野菜にすることができます。

切干し大根やごぼうなど馴染みのあるものから愛媛らしいみかんまで、たくさんの乾燥野菜・果物があって興味津々でした。

1月には、組合員さんと一緒に有機大根の収穫体験もさせて頂き、山に囲まれた圃場で元気に育っている有機大根にみなさんも大歓声でした。

組合員のみなさんもすっかりファンになり、生産者さんとの交流を楽しみました。

これからみかんの季節が始まります。美味しいみかんをお楽しみに…

コープ自然派で購入できる無茶々園さんの商品】

☆無茶々園のみかん3㎏箱

☆寒天みかんゼリー(甘夏)

☆寒天みかんゼリー(温州みかん)